Omasa Labo
Biochemical Engineering

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生物化学工学は、化学工学の方法論と考え方を生物に応用し、これを利用する学問体系です。
私たちの研究室は産業生物化学工学を視点として、生物反応を産業応用するための研究をおこなっています。具体的には、抗体医薬に代表されるバイオロジックスや再生医療製品、ワクチン、遺伝子治療用ベクター、幹細胞、などの動物細胞のものつくり、さらには、微生物によるものつくりを対象として、動物細胞、微生物細胞のセルエンジニアリングならびにそのバイオプロセスを扱っています。
Introductory Video

研究室 紹介動画

MESSAGE

メッセージ

「生物化学工学」×「動物細胞」

生物化学工学(Biochemical engineering)は、化学工学の考え方を生物反応に応用し、産業に資する基盤的な研究を取り扱う工学の分野です。生物化学工学という学問領域は、1965年の大阪大学名誉教授合葉らによる世界初の“Biochemical engineering”の教科書の出版において、始まったと言ってよい、我が国が世界をリードする分野の一つです。

1973年の第2版では,“工学者(engineer)は,生物学者(biologist)が行う生物の改変には限界があり,その限界の中で最大の生産性を実現するために一緒に活動する”と述べられています。


動物細胞の産業応用の分野においては、生物化学工学は、他の生物の産業利用と同様に、当初は細胞を用いた培養プロセスの段階以降の生物プロセスを対象としていましたが、次第にその対象が生産株の構築プロセスへと広がり、現在では、細胞自身の設計·活用も含めた生物プロセス全般を対象とした学問分野となってきています。

私たちは、主に動物細胞を対象とした細胞工学(cell technology)分野においてエンジニアリングとしての生物化学工学分野の考え方を持ち込み、融合させることにより、産業応用に資する工学分野の基礎研究(産業生物化学工学)を行っています。



自己紹介

ヨーロッパ動物細胞工学会(スイス・ローザンヌ)にて

(2015年4月1日:研究室スタート時の挨拶より)

 今更ながら、自己紹介させて頂きますが、昭和61年に大阪大学工学部醗酵工学科を卒業した後、昭和63年博士前期課程修了、後期課程と進学し、1年余分にかかって博士後期課程を平成4年3月に修了しました。

平成4年5月に大阪大学工学部応用生物工学科の助手になり、平成17年に助教授(准教授)となりました。学生生活の10年と18年間の大阪大勤務の後、平成22年5月より、徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部(工学部生物工学科)に教授として赴任いたしました。徳島大学では、芝崎勲先生の下で博士号を取得されました高麗 寛紀先生の後任として着任し、4年と11ケ月在籍しておりました。

 現在、日本医療研究開発機構(AMED)の国際基準に適合した抗体医薬等の製造技術開発のプロジェクトリーダーを拝命しております。本プロジェクトは25社、2大学、3機関、再委託先10大学以上からなる(平成25年度事業費32億円、FY2013-2017)大きなプロジェクトです。神戸ポートアイランド内の神戸大学統合拠点アネックス内にこれらを統合する研究教育の拠点となるGMP準拠施設を設置することができ、2014年6月26日に無事に開所式を迎えることができました。

式典では安倍首相ならびに宮沢経済産業大臣にもご祝辞を頂き、改めて身が引き締まる思いです。現在の小生の研究テーマは「生物化学工学」×「動物細胞」ということで、主として動物細胞の産業応用に関する研究を総合的に行っております。小生が徳島大学在籍時にプロジェクトをスタートさせたため、大阪大学は技術研究組合に参加できておらず、まだ研究環境も整備できておりませんが、これから少しずつ始めて行きたいと思います。

物質生命工学コースは、前身の物質·生命工学専攻の発足から本年3月で20年、生命先端工学専攻物質生命工学コースとなってから10年が経過し、新たな次の10年へのスタートの年になりました。生物工学コース同様に皆様どうか宜しくお願い申し上げます。

 2015.4.1 大政健史